水くみゲーム
彼の好きなところを挙げろと言われたら、あたしは絶対最初にこう言う。「髪。です。」と。
水
くみゲーム
「そーいえばよくレゴラスの髪の毛さわってるよねー(嫌がられながら)」
「だってあんた、レゴの髪の毛触った事あるぅ?ありゃぁもうシルクのごときよ・・!」
「わー何かよくわかんないけどすごそうだね」
「サラサラしててかつ艶があるの・・!触った途端にだれもが食いつくね!!」
「お前だけだ馬鹿」
「一度フロドも触ってごらんなさいよ!!」
「おいっ無視ってんじゃねぇよ!!!」
「あぁー?何だよボケミア!てめぇの言う事なんざあたしの高貴なお耳にゃ聞こえねーんだよバ〜〜〜〜カ」
「(ブッ殺してぇ・・!)フロド、の戯言なんぞ気にするなよ」
「でもボロミアも、レゴラスの髪の毛は綺麗だと思わない?」
「え!?あぁ、まぁ、それは・・まぁとても綺麗だと思うが・・」
「うわっ親父発言〜〜〜」
「うるさい!!!」
「皆さん賑やかですね。食事の準備ができましたよ。今日はアラゴルンがイノシシを獲ってくれましたから」
「レゴラス!わぁい、イノシシだってさ!」
「うわー・・アラちんもお父さんしてるねぇ・・それにくらべてこのボロボロは・・」
「ほっとけ!!!」
「、どーでもいーから早く来て、手伝って」
「ハァーイ!」
「何が「ハァーイ」だ。可愛くないってんだ」
「あ、ねぇねぇレゴラスぅ、後で弓貸してくんない?一人殺したい人がいるんだっ★」
「それ明らかに俺の事だろ!!!!」
「誰もそんな事言ってないでしょー。あーやだやだ高年期障害の親父相手は!被害妄想激しいこって!」
「あいつ殺す!!絶対殺す!!」
「もーボロミアも落ち着いて〜。早くご飯食べに行こうよ」
フロド達にそう促されて、あたしはまだボロミアとブーブー言い合いながら食事へ向かった。
「でね?さっきぃ、レゴラスの髪の毛は綺麗だって話になったの」
「ふーん。そう?エルフなんて皆こんなんだよ」
「えーだってアルウェンより触り心地いいもん」
「アルウェンはハーフでしょ」
「サラサラしてるよねーレゴラスの髪の毛」
「そう?僕はのその黒いのか茶色いのかよく分からんないドブ色みたいな髪、結構好きだけど」
「それ褒めてるようで全然褒めてないよ」
「アラゴルンは黒いよねぇー」
「あぁ、そうだな、茶色も混じっているが」
「そういやサムも金髪よね」
「(そんな思い出したように・・)うん、一応金髪ですよ」
「羨ましいなぁ、僕も茶髪だから」
「ア、お水切れた」
「くんで来いよ。ってゆうかお前は基本的に飲み過ぎだ」
「だってグビグビ水飲まなかったら、あたし今の3倍の飯食わなきゃお腹持たないし」
「ホンットにお前ありえないな!」
「うっさいわ。悪いかよ。じゃぁあたしお水くんでくるね!」
「気を付けるんだぞ」
「うぃ〜〜〜す」
あたしは食事から抜け出して、森奥にあった川辺まで水をくみに行った。
近いと思っていた川は思ったより遠くて、あたしは枝をかき分けかき分けしながら川縁に向かった。
「うーわぁ、やっと着いた〜・・すっげーキレー・・!」
川辺は、すごく長くて大きかった。あたしははしゃいで靴を脱ぎ、バシャバシャと川に入った。
「うわ冷た〜〜!お水も美味しそう・・・たっぷりくんでこーっと」
あたしは持ってきた水桶に、満杯に水を入れた後、川縁に置き、しばらくパシャパシャ足を濡らしていた。
「うわっ魚までいる〜〜!!食えるかなぁ、これっ!!」
「食えないよ」
「・・・・レゴ?!」
ふと後ろから声がしたかと思うと、そこにはレゴラスは呆れた顔で突っ立っていた。
「・・・遅いからどうしたのかと思えば・・何してんの」
「いやぁ・・そのぅ・・何かこう気持ちよくってぇ・・」
「ホラ、早く帰るよ」
「レゴもちょっとおいでよ、楽しいよ」
「・・・ったく・・皆待ってんだか・・・痛ッ・・」
「!?どしたの?!」
「・・・・髪の毛・・・ひっかかった・・・」
珍しく真抜けた声を出すかと思えば、レゴラスは枝に髪の毛をからませながら、ものすごく嫌そうな顔していた。
「からませ・・たの?」
「・・・うん」
「・・プッ・・取ってあげましょうか?クププッ・・」
「(ムカツク・・)いいよ、自分でとるから」
レゴラスはそう言いながら、もどかしい手つきで絡まった髪の毛をとろうとした。
「あー三つ編みんとこがからまってんだねぇー」
「ん・・切っちゃおうかな・・」
「何言ってんの馬鹿じゃないのハゲじゃないの!!!?」
「ハ?何いきなり」
「ダメだよ切るとか!!あたしが取るから!ほら離してッ」
「・・・余計絡ませるとかやめてね」
「わかってるよぉ〜」
あたしはそう言って、レゴラスの絡まった髪の毛を不器用ながらも一個ずつほどいていった。
「三つ編みほどいちゃったけど良かったよね」
「んー良いよ・・」
「やっぱりサラサラだねー・・スルスルとれてくよ」
あたしはニヤニヤしながら(多分すごい気持ち悪がられてた)髪をほどいていったが、金髪は日が当たると眩しいくらいで、あたしは目をチカチカさせながらそれを必死で指でとった。
「とれたァ!レゴラスとれたよっ」
「ありがと」
「ここ枝多いからね、帰り道も気を付けてねー」
「あ・・ちょっと待って」
「何ー?」
「みつあみ編んで」
「へっ?あたしが?やるの?」
「うん」
「・・・・・・わ、かった」
レゴラスはペタンと川辺に座り込んで、あたしが結ぶのを待つように川を見つめていた。
あたしはちょいと緊張しつつもレゴラスの後ろに膝で立った。
「じゃ、じゃぁ、やるね」
「ん」
「い、いつもどんな感じだっけ?小さく結んで、もう片方と引っ付けるのでいい?」
「何でもいいよ」
あたしがフワリとレゴラスの髪を持ち上げた瞬間、彼は猫のように目を細めて顔を上に反らせた。
「きつくない?平気?」
「痛くない。気持ちいいよ」
「ごめんね、あたし下手くそかも・・」
「いいって」
「・・・やっぱりいいなぁ、綺麗だよ髪の毛」
あたしは三つ編みをあんだ後、じっとレゴラスの髪の毛を見ながら呟いた。
「長いからそう思うだけでしょ」
「違うよ〜・・あたしだって普通に長いけど、レゴラスとは別格だもん」
あたしがそう言って溜め息をつくと、彼はいきなりこっち向いて来た。
あたしは突然彼の綺麗な顔が間近で目に写ったものだから、ビックリして目を見開いた。
「わ、何ビックリさせないでよ、レゴの顔はいつまでたっても見慣れないんだから」
「何ソレ・・」
「顔が綺麗すぎるから、何て言うかこう突然目に入るとビクッとすんの」
「意味わかんないし・・・だって綺麗だよ」
「・・・レゴラスに褒められても、何か裏があるとしか思えない・・」
「・・・殺しますよ」
「・・・すみませんでした」
あたしがそう言って俯いたままレゴラスを見ると、彼はクスクス笑っていた。
「好きだよの髪」
そう言いながら彼はあたしの髪の毛をフワリと取り、サラサラと指から落としていった。
「あ、ありがと・・」
「・・・・ハハッ赤くなってる」
「何よ!!!!おもむろに褒めるからでしょ!」
「ドブ色」
「あんたホントは全然好きでも何でも無いでしょ!!!」
「酷いなぁは・・僕の言うことすら信じてくれない」
「信じれると思う!??」
「そろそろ行こうか」
「話ズラすな!!!!」
レゴラスはさっさと立ち上がり、あたしも待たずに行ってしまった。
「待ってよレゴラス」
「トロイよ」
「レゴが早いの!!ってうわっっっ」
「・・・何コケてんの・・ダッサ」
「起こしてよ〜〜〜〜」
「鬱陶しい・・・」
「王子様〜〜〜〜〜〜」
「更にウザイ。ほら、」
そう言ってレゴラスは本気でウザそうに手を差し伸べた。
「遅くなって皆心配してるかも」
「んーかもね」
「何て言い訳しよっか?」
「ハ?言い訳?」
「何かこう、いかにも嘘っぽ〜〜〜〜い言い訳すると、皆が怪しむと思いません!?」
「何を」
「「とレゴラス、川で何かしてやがったんじゃ・・」とか」
「誰が」
「皆が★」
「ハッ・・(嘲笑)」
「・・・・・・」
こうしてあたしの、”皆に怪しまれてみちゃいませんか計画”もあっけなく却下され(っていうかあしらわれ)、皆のいる所に戻った。
「遅いよぉ〜〜二人とも!!何してたの〜〜」
「んー色々してて」
「何レゴラスその意味深な言い方」
「何って怪しまれたいって言ってたのじゃん」
「何か違う!何かこうあたしはさりげな〜く・・」
「わかんないって」
「お前ら今打ち合わせすんのやめろよ・・」
「おかえり。遅かったな」
「すごい綺麗だった川〜〜!フロド達も、後で一緒に行こうね!」
「・・・っていうか一個聞いていい?」
「なにー?ピピン」
「・・・・水は?」
「・・・・・忘れた・・・・・」
こうしてあたしとレゴラスは、もっかい水くみに行く事になりました。
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あとがきと書いて懺悔と読む
アハッ終わっちゃった!(笑えねぇぇ〜〜)
ってゆうかセリフ多っっ!!大半セリフ夢ですね・・
1700番、翼様からのキリリクでした!
謝りはじめたら軽く100行くらい使っちゃいそうなので、やめときます・・滝汗
あ、題名は深く考えないように。ハイ。
とりあえず、お気に召して頂ければ嬉しゅうございますってか踊り狂う勢いです・・!
読んで下さった方々有り難う御座いました・・扇子、頑張って精進いたします・・!!!
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