ドリィム












極端なんだよね。旅してると。








クリスマスとか普通に雪降らなかったのにさ、8月の真夏に山の山頂登ったらすごい猛吹雪で。





















こう、何ていうかあたしは、ロマンチックな雪を経験したいわけ。































彼と、ただひっついていられる程度の雪をさ。















































スノースマイル




























































ッ!起きて、起きてってば!雪!雪降ってるんだよ!」












旅も中盤し差し掛かったある日。







あたし達10人は、通りかかった村で、休憩させてもらっていた。
















「ん〜〜何よぉ・・起こさないでよ、昨日何時に寝たと思ってンノォ??」




「僕らは夜11時頃寝たけど、は9時半に寝てたよ」




「うっせぇよ黙れよ早く寝て何が悪い」




「・・・・」




「何黙ってやがる」




が黙れって言ったんでしょ。ってゆうかそんだけ早く寝たんだからもう起きなよ。10時半だよ?もう」




「そうだよ起きなよ、ね、雪降ってんだぜ」




「知りません〜〜〜1日12時間以上寝ないとあたし死ぬんですぅ〜〜〜!!」




「死ぬ訳ないじゃん」




「死ぬの!!!」




「だったらもう死んでる筈じゃん。寝ない日だっていっぱいあったし」




「ウッキーーーーー!!!あたしに口答えしてんじゃねぇよチビ助共!!!!」




の寝起きって低血圧なのか高血圧なのかわかんないよねー」




「ねー」




「えーだってあたし、最低15で最高170だもん」




「もうよくわかんないよは・・・ね、雪降ってるんだってば」




「何ぃ!!??雪!??それを早く言えよミニモニ!!!」




「・・・・3回くらい言いましたけどね・・・・」
























フロド達の呆れ顔を後ろに、あたしは部屋着の上にコートを羽織り、部屋を走り出た。












































「レゴラス!おはようっ雪、降ってるんですって?」




「あ、おはよ。うんそうみたいだよ」




「素敵・・!ホワイトクリスマスね!ねぇ、外出てみない?ダーリン」




「それ誰のモノマネしてんの?ちなみに今3月」




「雪降ってるから、一緒に外に出ましょう?って言ってるのよ。ね?貴方」




「・・・・・寒いから嫌です」




「うふふ、貴方っていつもそう。ホント寒がりね。大丈夫、ほら、あたしのコートに一緒に入って、ね?」




「何かもう自身が寒いんですけど。何なの一体」




「やぁっだ〜相変わらず冷たいのね。あたしはあたしよ。他に何があるの?」




「そろそろ沈めたいくらい気持ち悪いからやめてくれる」




「(目が笑ってない・・!!)・・・すいません・・・でも一緒に外行こうよ〜〜〜レゴラス〜〜〜!!」




























あたしがそう言ってダダをこねると、レゴラスは溜め息をついてしぶしぶ一緒に来てくれた。












































「キャッ!!滑った〜〜!」




「・・・キャッとか言っちゃってみても全然可愛くないから頑張らなくていいよ」




「うっさいわね!!!///マジに滑ったんですー!!今のは!!」




「あ、見て、リス」




「えっうそ!!どこどこっ・・・・・・いたっっ!!!」




























あたしがそうキョロキョロした瞬間、左頬に思いっきり雪の固まりを投げつけられた。




































「いったぁ〜〜〜!!!何すんのよすっげムカツク!!!」




「アハッ、すっごい馬鹿面。まだ雪付いてる」




「なっ・・・う、受けてたとうじゃないのさ!!!えいっっっ」




「ハ、下手だよ
































あたしは3個くらい連続に雪ボールを投げても、レゴラスはいとも簡単にスルリと交わしてしまう。




































「おーお前ら何やってんだー?雪合戦か?おい」




「いー所にボケミア!!あんたあたしのチームに入って、レゴラスをぎゃふんを言わせようぜ!!!」




「ん??な、何かよくわからんが、レゴラスに当てればいいんだな?」




「そーゆう事!!ほら、早く早く!」




「2対1って明らかに不公平だと思うんだけど」




「人間2対エルフ1よ!??おつりが出るくらいだわよ!!・・・って、いたっっ!!!」




「おまっ、、やられっぱなしじゃねぇか!」




「やかましいわ!!とにかく攻撃!!」








































ボロミアとあたしで、必死にレゴラスを攻撃しても、レゴラスは何の変化もなくスルスルと雪球を避ける。






あたし達はムキになって、ぎゃーぎゃー言いながら雪球を作っては投げた。






































「元気だなみんな。雪合戦か?」




「アラゴルーーーーン!!私達は貴方という名の救世主を待っていた!!!!」




「な、何だいきなり」




「頼む!!アラゴルン!俺らのチームに入ってくれ!!!」




「な、何だいきなり」




「レゴラスになかなか当たんないの!!!一回くらい当てたいの!男と女の意地として!!」




「3対1とかありえな・・」




「レゴラスはエルフでしょぉー!」




「そだお前はエルフだろう!」




「差別ですよ・・・まぁいいでしょう。受けて立ちます」






















レゴラスは綺麗すぎるその顔を、意地悪く歪ませて笑うと、スッとその場に立った。
















































「ねー一個言っていー?」




「何だよ黙って投げろよ!まだ一個も当たってねぇんだぞ!3対1で!何だあいつホントに人間か!?」




「エルフだよ」




「ねーそれでねー」




「だから何だよ」




「アラゴルンさーあたしら以上に下手だよね」




「・・・・・」




「ほらだって、明らかに今地面に打ち付けて終わってたよ。ほらほら今も」




「しっ!黙ってろって、本人必死なんだからよ」




「救世主とか呼んで損した」




「・・・お前って、誰にでもそーゆう事言えるからいいよな・・・」




「え?何?何か言った?」




「・・・何でもないです」




「アラゴルーン!レゴラスに向けて投げるんだよー分かってるー?」




「わーーっだから黙ってろっておい!!!」




「何でよぅ五月蠅いなぁ」




「あぁ見えて結構言われた事気にするタイプだからさ・・・って、あ!!!アラゴルンが一個当てた!!!」
























コソコソとあたしらが話している隙に、アラゴルンはレゴラスの右腕に一個雪跡を残していた。
























「すっげぇーぜアラゴルン!俺達は一個も無理だったのに!」




「まぁでも20個近く投げてやっと一個当てれたんだ。大したことはないさ」




「すっごぉ〜〜〜い☆さっすが救世主って感じ!!ねっ!ボロミアッッ★」




「(・・・・)レゴラス〜〜〜!とうとうお前もやられたな!!」




「・・・・ちょっと油断したんですよ」
































ボロミアがそうからかうように言うと、レゴラスは拗ねたように言って、雪をはらった。








































「おーーいアラゴルン!!ちょっといいかな?相談したいことがあるんじゃ」












あたし達がまだキャッキャ言いながら雪団子を作っていると、向こうの宿からガンダルフがアラゴルンを呼んだ。
























「すまない、行って来るよ」




「え〜〜〜〜!アラゴルンいないと話になんないよぉ〜〜〜ねぇボロミア?」




「(・・・・)しゃぁねぇだろ、ガンダルフが呼んでんだから。さ、お開きだ。俺はもう一眠りするよ」




「・・・わかった」




































あたしがそう言うと、ボロミアはっさっさと宿に帰ってしまい、あたしはふとレゴラスの方を見ると彼はいつの間か姿を消していた。












































「あれっ??レゴラス、どこいった!?レゴラーース!」








































パシャッ  という音と共に、またあたしの右頬には雪を投げつけられていた。








































「ちょっと!レゴラス!」




隙がありすぎるんだよ」




「どこ行ってたのさ。急にいなくなるからビックリしたよ」




「そうなの?ごめん」
























レゴラスはそう謝りながらそうニッコリ笑った。



















こう言われてしまうと、あたしも怒れなくなってしまうのがいつもだった。








































「レゴラスは動きが早いね。やっぱりエルフだからかな」




「どうなんだろ。そうなのかもね」




「羨ましいなぁ・・・・・・・・・えいっっ!!」




















あたしは、隙をついてレゴラスに雪玉を投げつけてみると、彼はいとも簡単にそれをよけてしまった。


















「残念でした。バレバレでしたよ、内緒で雪玉作ってんの」




「えーーー!!超ムカツク!何で避けれんの!?こんな至近距離から投げてんのに!!!」




「下手くそなんだって基本的に。もボロミアも」




「違うよあんたのよけるスピードが尋常じゃないの!!!」




「ンな事ないって。次じゃぁゆっくりよけてあげるよ」




「うわ何それ!!!」




「一種の皮肉?」




「クッソー次は覚えてなさいよ!!!!・・・・って、キャッ!!!」




























あたしが俯いて叫んだその瞬間、今度は顔面に下から雪を投げつけられた。












あたしは、雪だらけの顔を腕でこすりながら、クスクス笑うレゴラスをきつく睨んだ。






































「どーーしてくれんのさ〜〜〜風邪引いたら!!!」




「もともと雪の中に引っぱり出したのでしょ」




「顔が冷たい〜〜〜〜!!!!」




「アハ、ダサ。まだ雪とれてないよ、口んとこ」




「レゴラスのせいでしょ!!!!」




「じゃぁこっち向いて」








「・・・・へ?」






















































ベロリ。




















































「・・・・・・・」




?」




「・・・・・い、今」




「何」




「舐めた!!???」




「だって雪とれないって言うから」




「ななななななんでっっっっ舐めっっ舐めるのっっっ」




「ダメだった?」




「しししししかも、くくくくくくくく口の横っっってゆゆゆううかくくく、唇、ああ当たったし・・・!!!!」




「あ、ごめんね」




「キャーーーー」




「・・・そんなに喜ばなくても」




「うっううう五月蠅い!!!ビックリしたの!!!抱きつくよ!?もう!!」




「アハ、何それ。いいけど」








「・・・・・じゃ、抱きついていい?」




































そう、あたしがレゴラスの目を見ながら真っ赤になって言うと、レゴラスはニッコリ笑い、顔を近づけながら言った。






































「じゃ、キスしていい?」




























































極端なんだよね。彼といると。












































そっけない時は泣くほどそっけないのに、たまに、ホントたまにはこんなだもん。




























あたしは、ロマンチックな恋を体験したかった訳じゃない。
























































これだからやめられないのよ。恋愛は。




























































ハーイ!さと様のキリリク、「皆で雪合戦夢」でした〜〜!!

あれれー?何だか、いつもより恋愛要素高めですね!!何でだろ。

何となくやねんけど。きっと。

果てしなくショボいですが、お気に召していただくと嬉しいです・・!!

では!























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